今年から月1回、某療育機関の言語指導(ST)を受けにいくことになった娘プー。
初日に、母なつめと二人で行くと、ベテランな感じの女の先生が部屋の入り口で待っていてくれた。
時間制の指導だからか、先生は挨拶もそこそこに「現状を確認したいので、テストしてみてもいいですか?30分経ったら迎えに来て下さい」といいながら、プーと部屋に入っていき、ドアを閉めた。廊下に取り残された母なつめ。
落ち着かず…意味もなく建物内をウロウロしながら、時々部屋の様子を伺いつつ30分。我ながら挙動不審で不審者感ダダ漏れ…次回はもっとさりげなく時間を潰せる様になろう。うん。
まぁ、私のことはともかく、30分後、部屋に入り、先生の総評を聞く。
イメージ的には田中ビネー式発達検査の簡易版みたいなことをやった様子。
先生の第一声
「真面目で律儀ですね。黙々と頑張れる子でびっくりしました」
第一声から我が耳を疑う評価今まで「自由気まま」「マイペース」「自分本位」などと評される事はあっても「真面目で律儀」なんて評価はお世辞でもされたことが無かった、我が娘プー。
なつめ
「作業とか勉強とかマイペースで黙々と取り組める事は割と好きみたいです」
先生
「短いスパンで次から次へと指示を出してますから、マイペースにはできなかったと思いますよ。よくついてきてくれたと思います。」
「聞き取りが弱いかな?あと思い込みが激しい(苦笑)それと多分、不安になると、つい独り言がでちゃうのね」
なつめ
「はい。(30分でそこまで的確にわかるんだすげーな)独り言でシャットアウトされてしまうことが多くて…」
先生
「でもね。不安になるっていうのは『相手に何か返さなくっちゃ』とプー(仮名)さんが凄く強く思っているからで、その辺りが真面目で律儀なんですよ…」
「たとえば、ここに3色のブロックがあって、『赤ちょうだい』『黄色ちょうだい』…と順にもらっていくと、何巡かで渡せない色がでてくるでしょう?」
「すると、困って…彼女の独り言が始まってしまうのね(苦笑)だから、そこで『無くなりました』って言う練習とかをやっていこうと思います。」
なつめ
「定型文的な会話練習ってことですか?」
先生
「そう!まずはそこから。あとは、クイズを出す練習とか。プー(仮名)さんは、今まで圧倒的に質問される側、答える側ばっかりだったでしょう?質問する楽しさも教えてあげないと、やり取りにならないじゃない?」
なつめ
「(この先生についていこう!!)何でもいいからエコラリア以外の言葉を自発で話せるようになったら凄く嬉しいです!」
先生
「(にっこり笑って)これから楽しみです。」
私もです!!!いい出会いになりそうな予感
〈余談〉
先生「試しにクイズやってみたんですが、プーさんの『水の中にいる生き物』凄くて…『フグ』『キンギョ』で始まって『ブルーギル』に『イシダイ』とか『ブラックバス』とか…
思わぬ所から、ヤツの森での最近の成果が分かった日でもありました。
多分「木にとまっている虫」にも詳しいと思われます。